ほっておいても他人が助けてくれる交渉術

社員が金策に動く会社

3日後に落ちる手形・・・・・100万円足りません。
このままでは不渡りになってしまう。

ある会社での出来事です。
こんな状況では、この会社の社長さんはあちこち駆けずり回り、金策に一生懸命になるものです。
ところがこの会社は少し違っていました。

社長さんは なるようになるさ~ と悠然と構えていました。
3日後、手形は決済され難なく危機を脱したのです。
何があったのでしょう?・・・・・
ある営業社員が、予定していなかった物件の契約をとり、契約金100万円を集金したからです。

社員も知ってる会社の財務内容

この会社は毎月の財務内容をすべて社員に公表している会社でした。
だから、誰もが自分の会社の内情をつぶさに理解しているわけです。

当然この営業社員も知っています。3日後に不渡りになることを・・・・・!
1回目の手形不渡りは、即、銀行取引停止にまではなりませんが、いろんな影響が出ます。出来るなら不渡りは避けたいところです。会社の経営破たんは、すぐに社員ひとりひとりの生活に影響を与えます。

あたり前のことなのですが、意外と理解している人が少なかったりします。

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開業資金の無い発明家に集まったトンでも資金

決った収入がなく、母親の年金が生活の糧になっている発明家がいました。
ある日、横取りされていた特許権がこの発明家に戻される決定が為されました。

すると、発明家が頼みもしないのに、この特許を使用して行うビジネスに対し、どんどん資金が集まってきました。
発明家がしたことは、特許が戻ることを関係者にアナウンスしただけです。

投資に対するリターンが想定できた

資金を拠出した人は、この特許にを利用したビジネスモデルが、充分に成立することを理解していたのです。
だから発明家が何も言わなくとも、それぞれが自分の許容範囲の資金提供をしました。

ほっておいても他人が助けてくれる交渉術

どちらのケースも、利害関係が一致する人同士の間で起きたことです。

営業社員は、将来はこの会社の経営陣に組込まれ、彼なりの夢を実現する為にも、会社は存続してくれなくては困るのです。
発明家に資金提供した人たちは、以前からこの発明家の能力を熟知しており、特許権の返還は自分のことのように待ち望んでいたものでした。

  • お願いをする
  • 支援を要請する
  • 協力を必死に訴える

などのことをせずとも、自然にこのようなことが起こる。

アメリカ議会では、GMなどのビッグ3に対する支援策が通りました。
ビッグ3が行ったことは、1回目の公聴会に行く時に乗っていった自家用ジェット機を処分したことだけです。
アメリカにとって、ビッグ3の破綻はアメリカの破綻と同義であり、支援策の可決は利害関係が一致していたからに他なりません。

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坂本龍馬は利害関係調整の名人

明治維新前夜、薩長連合を成功させた坂本龍馬・・・・・
彼が行ったことは、敵対関係にあった薩摩と長州に、実は両藩とも利害関係が一致していることを理解させただけです。

利害関係の一致が無いところには、どんな交渉も成立しない!

利害関係をよく分析する事の必要性がわかると思います。
しかしながら、“利”といっても、その利益の裏側には“義”が無くては成立しません。
論語にあります 子曰く、君子は義に喩り、小人は利に喩るの精神です。

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